動物病院業界の現状について

日本には小動物臨床を行う動物病院が11,000病院存在し、そこに小動物臨床医18,000人、獣看護師約50,000人が勤務しており、7割の動物病院がオーナー院長一人の体制で運営されています。また、主たる動物病院では<犬>と<ネコ>の診察を行っており、近年、ネコの飼育頭数(約900万匹)がイヌの飼育頭数(約900万匹)を超え、イヌの飼育も大型犬から小型犬へと飼い主の趣向が変化してきております。ネコはイヌに比べて病院への通院機会が少ない上、イヌの薬剤費用等は体重に比例するため、小型化による様々な費用についても少額化する傾向にあります。市場規模はペット産業全体で1.6兆円といわれる中、獣医療の診察市場マーケットは3,700億円で2008年から飼い主の高齢化等の問題で、飼育頭数は2020年までに約25%減少しており、ネコの増加とイヌの小型化と相まって市場は年々縮小して参りました。一方で、獣医化系大学卒業生の合計は、毎年1,000名程度で、小動物臨床医の道に進む学生は400名(600名は公務員や製薬会社等に就職)で、この400名を11,000の動物病院が取り合っているのが現状となっており、明らかに小動物臨床医は首都圏でも不足し、地方では著しく不足している状況になっています。獣医師1人の病院はおよそ7700病院あり、これらの病院の多くは後継者不足で悩んでいるのが実情と言えます。

当社事業について

動物病院の大部分のオーナー、院長は、大学時代から獣医学の勉学に励み、大学卒業後(6年間)に国家試験を受験し。獣医師資格をもって小型動物臨床医になっています。そのため、経営マネジメントや社会人研修等は一般企業に比して受ける機会に乏しく、結果的に、院長としての患者である動物たちの診察、臨床に専念し、動物病院の経営は二の次となってしまっているケースが多数見受けられます。また、忙しさのあまり、新しい医療事例や治療方法への情報のキャッチアップが遅れてしまうことも多々発生しております。当社代表の立石聡明は、インターネットプロバイダー協会の副会長・専務理事を務めており、ITを駆使して、このような動物病院の経営者、オーナー院長の病院運営を支援することで、動物病院業界の現状の打破に貢献したいと考え、当社を設立いたしました。当社は、病院を運営する上で必要な、人材採用面、仕入れ・購買面、広報面等の多方面なサポートを実施し、経営支援を行います。また、院長、獣医師、獣看護師の教育・研修のサポートを行い獣医医療技術の向上に貢献していきます。

ペット共生社会の構築に向けて

昨今のコロナ禍、巣ごもり状態で、一部飼育頭数が増加に向かったとの報道もあり、この世界的な感染危機のピンチを逆にきっかけとして、飼育頭数の単なる増加ではなくペットフレンドリーな世の中の実現を目標に、当社は、動物病院と社会との関りの新しい形を提案し、業界の未来を切り開くべく、当社は動物病院の経営や運営の支援を多方面で行いながら、ペット共生社会の実現を目指して参りたいと思います。今、地球環境にかかわる様々な問題が起きており、多くの人々が地球の将来に不安を感じています。当社は、事業を通じて、人間と動物と自然が共存できる社会の実現により、人と動物の健康と幸せ、地球環境の保全への貢献を目指して参ります。